お花達やライチョウの出現に癒されながらも・・
来た道を振り返ると長~く続いている登山道(写真上)
目の前を見ても雲の中に延々と続く1本の道(写真下)
なだらかな・・でも果てしなく続く登山道。
「あそこの頂上がそうかも?」2人共希望的観測☆
「あと2回位山を越えれば小蓮華に着くよ」
休憩していたお兄さんが教えてくれました(^_-)-☆
「あと2つですか? うぅ・・頑張ろう☆」
夏の最盛期ですが、大雪渓を登る人が圧倒的に多く、栂池から白馬を目指す人は少ない。
歩いている人はまばら・・・・
小蓮華山頂 到着♪ 目指す白馬岳は相変わらず雲に覆われ、姿をみせてくれません。
道標の先に聳えているはずなのですが・・・
ここまでくれば・・あと1時間半で白馬岳山頂\(^o^)/ しばし休憩♪
大雪渓から白馬岳を超えてきた人に出会いました。大雪渓は大渋滞していたとの事。平日なのに、さすがですね。白馬岳大雪渓は富士山に次ぐ人気の山なんだそうです♪
風が強くなってきました。ガスも急に吹き上げて来て、あたり一面真っ白になったかと思うとあっという間に消えて、周りの山並みがすっきりと見渡せるようになったり・・これも良いですね。
三国境まで平坦な道を30分で三国境到着!
明日は、ここまで下山してきて、ここから
雪倉岳方面に向かうのですね~ここです。
三国とは長野県・新潟県・富山県。ここの地点が3県の県境になっているのでこの名前がついているのだそうです。
頂上まであと残すところ1時間の登り! さあ元気をだいして最後の一頑張り!・・・
でも・・・重たいザックを背負って行動時間7時間以上。結構疲れている((+_+))
この1時間の登山道のお花達はすごかった! 延々と続くコマクサの大群落・
上がってくるガスにけむる夏の高山植物の代名詞ハクサンイチゲ・シナノキンバイの大コラボレーション・ウルップソウ(八ヶ岳と北アルプスのみで見られる)の大群落・一度見たかったミヤマクワガタがいたるところに・・・そして今まで見た事も無い、図鑑でも見た事のないお花達・・・・
ほんとうに、図鑑に載っている花が全部見られるんではないかと思うくらい・・お花に圧倒!
お花畑も一段落。目の前には急な岩場の登山道。 えぇ---ここ登るの???
ゆっくりゆっくり登ります。
1歩ずつ歩いて行けばいつか必ず着く。一歩一歩・・・・・・右・左・右・左・・・
苦しくなった時、いつも自分にこう言い聞かせながら歩きます。あと少し、あと少し・・・
そう云えば、そう・・18年前にファミリー登山でここ白馬岳に登ったんでした。
大人気の大雪渓から登り、栂池に下山。私達が今登ってきた道を下ったのですね。
この白馬岳ファミリー登山は忘れられない登山になったのでした。
白馬に来る途中のパーキングで、当時予備校生だった長男が、高体連のスキー合宿に参加した帰り、交通事故に遭った事を知りました。
その後、運転をしていた長男の先輩の親御さんから「念の為に知り合いの病院に入院するけど、大した事は無いから大丈夫。」との連絡があり、私達は予定通り白馬岳に登りました。
心配だったので頂上に到着してすぐに連絡を取ると、「内臓破裂の危険性があり、絶対安静。万が一の時は緊急手術になります」との事。
「とは言ってもここは白馬岳の山頂。でも何とかしなければ・・」
頂上から親戚のおじさんに連絡を取り、手術の際の保証人にお願いし、大至急下山する事に・・
眠れぬ夜を過ごし、朝4時に下山開始。小4の長女、高1の二男、お父さんと私。雪渓を降りるのは私達には危険なので、遠くてもより安全に降りられる栂池に下りる事に。
心は焦っても安全に下らないと・・・休憩時間もそこそこに・・・家族皆で必死で歩いたわね。
今私が登っているこの登山道を・・・
細かい事は全然覚えていない。頂上直下が岩場で下るのに大変だった事、白馬大池が綺麗だった事、とにかく、とっても長かった。帰りの高速道路も夏休み最後の日曜日で大渋滞。
朝4時に白馬山荘を出て、家に着いたのは翌日の朝2時。その間次男は運転するお父さんが眠くならないようにと一生懸命話しかけていました。
結局、病院の皆さんのお蔭で大事には至らず、手術もしなくて済みましたが、でも一生忘れられない出来事になりました・・・・・・
この最後の苦しい登り。18年前を思い出しながら登っていました。
「この岩場を過ぎれば、なだらかになるよ!なだらかになったら頂上だよ。本当にあと一頑張りだよ」・・・岩場ですれ違う為に待っていてくれたお兄さん、必死で登る私達2人に、声をかけてくれました。最後の力を振り絞って登って行きました(@_@;)
16:10 白馬岳頂上到着!ヤッター!
予定通り!
2人共今までの疲れも吹っ飛びました!
出会った人は少なかったけど、
皆、優しかったね。
私達、登れましたよ~~
皆さん---ありがとう!!!!!
白馬山荘からは素晴らしい景色・・・・目の前には白馬3山。その後方に剱岳が聳え・・
素の山並みを南にたどって行くと・・・・
ちょこんと尖った槍ヶ岳が雲海に浮かび、穂高岳がその隣に聳えて・・・
これは、きっと、頑張って登ってきた私達へ神様からのご褒美でしょう♪
刻々と変化して行く北アルプスの山々・・・吹いてくる風は冷たく、夏とは思えない。
ここは別天地。何時までもいつまでも眺めていました\(^o^)/
→≪2日目≫に続く
by yoshiki | トラックバック (0)