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雲ノ平4日目(最終日)
コース:鏡平山荘~シシウドヶ原~わさび平~新保高温泉
5:40少し早いけれど、早く温泉に入りたいので早々に出発
朝から雨。まだ強い雨ではないけれど・・
相変わらずガスで景色は全く見えず・・・・
この所の雨で増水し、
沢の水はゴーゴーとものすごい
音を立てて流れて行きます。
6:10シシウドヶ原着
シシウドヶ原を過ぎて・・下りの道は水が流れ、
沢になっていました。
雨がだんだん強くなってきたので、少しでも早く温泉に・・・という気持ちが強く、ノンストップで新穂高温泉まで。バスターミナルの方に温泉の場所を聞いてとりあえず温泉に。
温泉はバスターミナルの裏にあり、食事もできます。同じコースを歩いてきた顔なじみの人もやってきました。
4日間の汗を流し、サッパリとしてバスに乗り込みました。
バスは空いていると思ったらとんでもない! テント泊の人達が多く乗り込んできて、みんな60~70?クラスのザックで、バスの下には入りきれず、車内に持ち込み。席も超満員。気が付くのがもう少し遅かったら乗れなかったかも・・・
晴後雨・雨・雨・雨の4日間でしたが、良く頑張りました。
Aちゃん、登りは本当に強い。だんだん強くなっているみたい。頼もしいです(^_-)-☆
そうそう・・2人で歩いていると目立つらしい。何故って?
Aちゃんはすごく大きいのに小さいザック(3泊4日で28?)、私は小さいのに大きいザック(40?)、身長差約20㎝ 年齢差?歳。 行く先々で「母子ですか?」と聞かれました。
「年齢差のある女性が2人で歩いていたらその関係としか思えないよ」との事。
「えぇ~そうなんですか!まっいいか、じゃあ・・面倒くさいからそうしておこう」
山での出会い、知らない人達との山の話、山で飲んだコーヒーの美味しさ。広大な各国の庭園の素晴らしさ等々。雲ノ平は雨でも素晴らしかった\(^o^)/
そう楽しい事はいっぱいあったけど・・・やっぱりね、雲ノ平がお天気の良い時はもっといいだろうなあ!・・広い庭園を囲むようにそびえる北アルプスの峰々、雑誌で見た景色は素晴らしかったもんね。その写真の景色にあこがれて・・その景色、やっぱり自分のカメラで撮りたいよね~・・・いつか機会があったらもう一度ね!きっと・・また会える日までさようなら-----(^_-)-☆
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11:50双六岳頂上到着♪ 本日2座目の登頂\(^o^)/
やっぱり頂上の道標をみると達成感はありますよね。理屈抜きに嬉しいです。
「双六岳から見る槍ヶ岳が一番好きです」登山教室の講師の太田さんが以前に言っていました
太田さんが言うんだからきっと良いに違いない・・・それからず~っと行ってみたいと思っていた双六岳。残念ながら槍ヶ岳の姿はガスの中。。。。。
「また来ればいいじゃない」と云われているような気がしました(~_~メ)
頂上直下の岩場を下ると、写真のような広い稜線になりました。
この稜線・・これが写真で見た広いひろ~い稜線♪・・・
晴れていればこの向こうに槍が見えるんだけどね~
ここからの槍ヶ岳・・・見てみたいんだよな・・・
一瞬でもいいからガスがきえてくれないかな~
中道・巻道との合流点が見えてきました。
視界も少し良くなってきました。
正面に見える山も少しずつ見えるように・・・
もうちょっとで槍が・・・・
12:20巻道、中道の合流点迄下りてきました。
雲ノ平山荘で同室だった人、双六岳と中道の分岐で中道を選んだ人達が集まってきました。
お互いにまた無事に会えた事を喜び、笑顔で挨拶を交わします。
振り返ると双六岳が見えていました。(写真中)
前方には灰色の雲の下に北アルプスの山々稜線が見えています・・・(写真右)
双六小屋も見えてきました。
鏡平方面の登山道が緑の中に白い線のように続いています。
本日一番の良好な視界\(^o^)/
しかし・・依然として槍ヶ岳方面は厚い雲に覆われていますね~(>_<)
12:36双六小屋到着・・山間の広大な平地に建つ立派な山小屋です。
温かい物が食べたいね・・名物のおでんを注文・・温かくて味がしみてて美味しかった(^_^)/~
ここは山の中継点。槍ヶ岳方面・新保高方面・双六から黒部五郎方面・双六から鷲羽岳方面
それぞれに向かう人々が集まってくる場所なんですね。賑やかです。
富山大学の診療所も設置されていました。
診療所の向こうに広がるテント場・・・広くて平らで水場も近く水も豊富・・素晴らしい環境です。
13:00最後の行程・・・鏡平山荘目指して出発しました。あと一頑張りです。
30分ほど登った所で振り返ると双六小屋の赤い屋根がはるか遠くに見えました。
視界も広がってきました。
双六小屋から鏡平までの間も植生が非常に豊かでいろいろな花に会えました\(^o^)/
左からシュロソウ・オヤマノリンドウ・タカネヤハズハハコ・ヨツバシオバマ・なんとニッコウキスゲ
秋の花トリカブトも群生
ナナカマドは実がもう真赤
秋の準備が始まっていました
14:10弓折岳分岐です。
鏡平まではコースタイム30分
「弓折岳行く?」
「時間もまだ早いしすぐ行けそうだし行きましょうか?」・・・と言う訳で予定の無かった弓折岳に寄り道する事になりました。
弓折岳は目の前に見えた山ではなく、その奥にある山で、分岐からは見えない山でした。
ここから笠が岳まで約4時間。笠の形をした笠が岳に続いて山です。
14:16本日登頂3座目!
本日は最初から雨具を着ての山行でしたが、ひどい雨には降られずにすみました。時折視界も開け前日に比べると、歩き易い一日となりそうだったのですが・・・・
山荘に向かう途中で急に雨が強くなってきて・・・
やっぱり今日もビチョビチョ・・
15:00山荘に到着の頃には最悪の天気になってしまいました。
受付が終わって一段落したので、山荘に方にごあいさつに行くと・・
「ヨシキさんの事こいつが知ってるって言ってるよ」
「別所君がいる店ですよね」「ハイそうですが・・・」
「僕、別所君とSショップで一緒に働いていたんですよ」
「えぇ~そうなんですか?! 世間は狭いですね。ところで別所君、最近結婚しましたよ。」
「知ってるよ。一緒に働いていたSさんでしょ。遊びに来いって言っといてよ」
ヨシキのスタッフの話で盛り上がり、初めての鏡平山荘でしたが、とっても親近感を感じました(^_-)
今回どうしても鏡平山荘に泊まりたかった訳は・・・「鏡池に映る逆さ槍ヶ岳をどうしても見たい!」だったんです。でもこの天気では無理!絶望的 (>_<) またいらっしゃい・・・と云う事か・・
それでも無事に鏡平山荘に到着したのを祝って、2人でビールで乾杯!
夕食の時間・・食事を見ると今までの小屋の夕食の2倍位ありボリューム満点。
Aちゃん「この位でちょうどいいです(^_^)/~」私にはとても食べきれません。
山小屋の食事は残してはいけない・・頑張って食べたのですがもう限界。
「Aちゃんこれ食べてくれる」「ハイ食べられます」全てたいらげていました。
Aちゃんの元気の元はこれですね。
本日も無事終了! 残すはあと一日。本日も早めに布団に入りました。
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雲ノ平も3日目に入りました。3日目のコースは前2日間よりロングコース
雲ノ平山荘~スイス庭園~黒部川源流~三俣山荘~三俣蓮華岳~双六岳~双六小屋~鏡平山荘泊
何時もより早い出発にしました。
4:00起床
ヘッドランプを付けて前日に受け取ったお弁当を食べる
まだあたりは暗くて、何も見えない。
外に出ると、もやがたちこめ薄暗く視界は悪い
ヘッドランプを付けて行こうかどうか悩むところ(?_?)
足元が見えない訳ではないので準備だけして・・・
5:10出発 雲ノ平山荘を後にした。
5:25スイス庭園着
水平線まで庭園が続いている♪
湿原に浮かぶ島にはチングルマの穂が一面に覆っている。
コバイケイソウの葉が早黄色く色付いている。秋がもうすぐそこまできている雰囲気。
空は少し明るくなってきた
スイス庭園の木道が終わりハイマツ帯を抜けるとちょっとした下り。
ガスの中に見えてきたのはチングルマの花の群生。
チングルマは雪解け直後に咲きだす花・・・
この斜面は最近まで雪が残っていたのだろう・・・
手前は白い花、奥はピンクの穂になっている
穂と花が一緒に見れるなんて・・・ラッキー!
この斜面にはチングルマの花が群生していた。
少し行くとやはり雪渓が残っていた♪ この道は岩場が出てきたり、細いかったり・・・
前方注意の道ですが、お花は満載。北アルプスでは良く見られるウサギギクも目立ってきました。
一部の葉は黄葉も始まっていました。
この時期の北アルプスの植物は春・夏・秋と季節が混ざって・・・得した気分\(^o^)/。
6:20分岐到着。
↑方向は祖父岳方面。ちょっと遠回りになりますが行ける
→方面は三俣山荘方面。更に庭園を鑑賞しつつ水平道を行く道。私達は庭園を見ながら行ける水平道をチョイス
方角がしっかり記されているのでわかり易く助かります。
このガスの中、ライチョウさんが出てきました。
先を行くAちゃんが見つけて「ライチョウがいますよ」
走って行くと、子供のライチョウが元気に歩いているのが見えました。
急いでシャッターを押したのですが・・・ライチョウさんはこのガスの中に紛れてしまいました。
Aちゃんによると親子で4羽いたそうです。この辺ではよく見かけられるそうです。
濃いピンクのチングルマの穂の向こうに雪渓・・・・
咲き終わったばかりのチングルマ、その向こうに穂になったばかりのチングルマ・・・
チングルマ大競演の一日です(^_-)-☆
快適だった水平道も終わり、笹とコケモモと松が茂る狭い道の登り。数日前からの雨で水が溜まっています。
ここを登り終わると、この先は岩場の下山路
地図に、○迷マークがついている箇所までやってきました。
岩で踏み跡がみえず、コースが良く分らないのですが、時々このように白いペンキで印があるので、安心(^_-)-☆
こんな岩場ですが・・さすがに北アルプス、お花がいっぱい咲いて・・・
コバイケイソウ・アザミの種類?・オトギリソウ・ハクサンフウロ
岩場を下りきると草原に。
はるか遠くまで伸びる道が見えます。
赤い点に見えるのがAちゃんのザック。
ここを登りきり、更に下ると黒部の源流にでます。
7:30黒部源流に到着♪
上部には雪渓が残っています。
ここが黒部川の最上部なんですね。
数年前に黒部「下の廊下」に行きましたが、
高さ数十メートルに及ぶ渓谷になっていました。
なんか感慨深いものがありますね~
あのすばらしい渓谷の始まりがこの場所。。。。。。。
この源流を渡ります。この沢には橋がありません。ロープが1本渡されているだけです。
怖い!と云っていたAちゃん・・無事に渡れました。
渡った川岸にはお花畑が広がっていました。
シナノキンバイの群生。黄色い大きな花を咲かせていました。
ここから三俣山荘を目指します。
登りになるのですが・・・・
ここが道?????と思われるのですが
矢印が付いているからここを登るんだ
でもここは水が流れてきているし、登山道と云うより
まるっきり、沢です。
こんなとこをずっと登らなきゃいけないのかな・・・
と思ったら、そんなことは無く、10m登ったら普通の道になっていました。良かった!でももうちょっと登ってみたかったかも・・・結構こんな道好きなんです。私
源流から20m位登った所に・・・ありました♪
立派な石碑が・・・
この碑には「黒部川水源地」と刻まれていました。
沢の音を聞きながらなだらかなで快適な登り。
ウサギキクが私達に向かって
「ようこそいらっしゃいました」って
云っているみたいじゃないですか?
愛嬌があるウサギギクさん達ですよね(^_-)-☆
こんなお花達に会うと癒されます。
8:20三俣山荘到着。到着時はガスが濃くなり、雨も降って来て、視界3m位であたりは真っ白状態。小屋に入ってトイレ休憩。
ストーブがあったのでここで雨具も脱いで大休止。予定の時間より2時間近く早いのでゆっくり暖かい飲み物でも飲むことにしました。2階が喫茶室になっていて、営業は8時半から・・・
2階に行くと、コーヒーはドリップで本格的。紅茶もポットです。
山で本格的なコーヒーや紅茶が飲めるなんて・・なんて幸せな事でしょう♪
外では風が強くなってきて、フューフューゴーゴー音を立てています。
「この天気でどうしようか・・・双六は強風だと危ないんじゃないかな~」
小屋には登山者があちらこちらから集まってきています。
結局、小屋の方にアドバイスを頂く事にしました。
「三俣蓮華岳は登り、双六の頂上に行かず途中から中道を通るのが一番安全」
「巻道はどうですか?」「巻道は沢を何回か渡らなければいけないので、雨が多いと危ないのでやっぱり中道が一番いいと思う」とのアドバイスで、とりあえず三俣蓮華岳に向かう事にしました。
三俣山荘でかなりゆっくり休憩。
9:20元気が出たところで小屋を出発しました。
外に出ると風も吹き飛ばされる程でもなく、視界も少し良くなってきました。
しかし、登山道は雪渓あり沢のように水が流れてくる登りあり・・・
変化に富んだ登山道でした。
イワカガミが咲いていました。
この時期はほとんど見られないのに・・ラッキー
水滴に被われたチョウジギク・・
ふわふわのお洋服を着ているみたい・・・
10:10巻道との分岐着
ここは迷わず三俣蓮華に向かいます。
初めての縦走で裏銀座を縦走した時は、ここで朝食を食べました。朝から雷で、出発を遅らせたのですが、それでも雷は止まなかったので、巻道を行く事になり残念ながら三俣蓮華と双六にはいけなかったのです。その思い出の場所です。
今回はそのリベンジもあったのですが・・・
頂上直下にイワギキョウが咲いていました。
綺麗に並んで、こちらを向いて、写真を撮ってくださいと云っているようでした。
10:25 頂上着 相変わらず真っ白。
分岐から頂上までコースタイム20分ですが・・・
急斜面で登りにくい路だったので、すご~く長く感じました。40分位かかったような感覚でした。
でも時計を見ると15分。
そうするとAちゃんは10分位しか掛っていない?
Aちゃんスごいね!ホントに。
今回4日間で2人一緒に撮った写真はこれ1枚だけ♪
「本当に2人でいったの?って言われそうだからね1枚ぐらい撮っておこう。」たまたま頂上に6人程居たのでお願いして撮って頂きました。
お天気が良くなかったから、写真を撮る機会がなかなかなくて・・・
三俣蓮華岳から双六岳の間に咲いていたお花達。雨にも負けずに頑張って咲いていました。イワツメクサ・ミヤマホツツジ・トウヤクリンドウ・ダイモンジソウ(花は終わりかけ)
11:20三俣蓮華から丸山を超えて中道と双六岳の分岐へ・・・
「お腹が空いて来たね」・・・と云う事で休憩・・
良く見てみると、この石の指導標。
丸山はいつ超えて来たんだろう???
「で、どうしようか?頂上行く?中道にする?」
「風も大丈夫そうだし、折角だから頂上に行こうか」
と云う事で・・・双六岳頂上アッタック!に決定
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17日のコース:太郎平小屋~薬師沢~アラスカ庭園~祖母岳(アルプス庭園)~雲ノ平小屋泊(ギリシャ庭園)
天気予報:晴時々曇り 実際は雨 曇り 雨 晴 曇り めまぐるしく変わる天気でした
4時・・何か音がする・・・えぇ???雨の音??? 「天気予報は晴れでしょ!?」
小屋の入口から外をのぞくと・・・雨が音を立てて降っていた(>_<)
小屋のホワイトボードに書いてある今日の天気は「晴」
雨の様子を見て出発を遅らす事に。
雨が小降りになると待ちかねていた人達が早速出かけて行きました。
6時前やっと雨が止む頃・・・
小屋の周りにはすでに人影が少なくなっていました。
さすがに、山は早立ちです。
本日の私達のコースは余裕があるので、ちょっとゆっくり目。まずは薬師沢小屋目指して出発です♪
本日も木道が続きます。
向かう、遠くの山もシルエットで見えるようになってきました。
振り返ると墨絵のような情景の中の稜線に・・・・
さっき出発した太郎平小屋がシルエットで浮かび上がっていました。
昨日も沢山咲いていたお花達。本日も登山道の脇を彩ってくれていますが・・・
色々な季節の花が咲いています。
・白色の花はイワウチワ。
・名前が解らないピンクの花
・部分的に紅葉が始まって・・
・ここのゴゼンタチバナは花
(折立では赤い実)
灰色の空に陽が差してきました(^_-)-☆
ヨシ!今日はやっぱり晴れるんだ\(^o^)/
気分も明るく・・足取りも軽く・・・
沢までは快適な下山路です。
こちらは秋の花ですね。
毒があるので有名なトリカブト
白い可憐な花・・ウエバチソウ
ナナカマドの実・・まだまだ青い
沢を渡るのですが・・・
まだ仮の橋で、橋を渡り終わった所に
重機が置いてありました・・・
このとっても重たい機械・・何処からどんなふうに持ち込むの???
登山道もあちこちで崩れていて真新しい梯子がいくつもかかっていました。
沢まで下るとまた急勾配の登り・・
数十メートル登ると視界が開け
笹原に形の良い針葉樹の木々が並び・・・
ムーミン谷?のような雰囲気・・・
しかし・・空は、だんだん灰色の雲に覆われ、怪しげな雲行きに・・・
7:50薬師沢小屋着
コースタイム2時間半の所をなんと1時間50分で到着
休憩無しで来たので、ここでトイレ休憩を含む大休止。一緒に小屋に泊まった人や、テント泊の皆さんが集まってきた。皆さんここで大休止の様子。この先の本日最大の難所に備えます。
8:20出発 更に空は暗くなり・・・とうとうポツポツと雨が落ちてきてしました。念のため雨具を着て出発になりました。
小屋からは朱色の長い吊り橋を渡ります。
下が開いていてちょっとスリルが・・
Aちゃんこういう橋はちょっと苦手
\(◎o◎)/!
ここを渡ると本日最大の難所・・
コースタイム2時間40分の岩や石の急な登りが始まります(*_*;
最初は土のジグザグの登り・・・登山道にだんだんと石が出てきました。
15分ぐらい登ったところでここでとうとう雨が本降りになってきました。
急勾配の上に雨、石は角が丸くなって・・・滑らないように一歩一歩慎重に!時には手も使い3点確保をしながらの登りです。一瞬も気を抜けない厳しい登りになりました。
吊り橋が怖かったAちゃん。クライミングが大好き。岩の出てくる急勾配大好き!
「私はゆっくり行くから、自分のペースで先に行っていいよ。適当な所で待ってて」
雨にも関わらずガシガシ登って行きます。アっと云う間に姿が見えなくなってしまいました。
私は自分のペースで一歩一歩慎重に! 雨は止む様子がありません。最悪の条件での登りになってしまいました。
いくら写真が好きな私でも、さすがに、写真を撮る余裕なんて全くありませんでした(~_~メ)
所々でAちゃんは待っていてくれました。
「休みますか?」「イヤ、雨が降っているので休まず行こう」結局ゆっくり休まず登りました。
途中下山してくる人達も数多くいましたが、下りは登りよりもっと大変そう。
雨で滑りやすくなっているので、ちょっとしたミスが大怪我に繋がってしまう危険性がある・・・
私の今までの山行でも、一番大変な登りだったと思います。
この登り、Aちゃんは全然疲れない!・・・と云っていたんです。信じられません(@_@)
大緊張で登ってきた急な登りがほぼ終わる頃、おなかがグーグー・・、エネルギーチャージタイム。
この先は、憧れの庭園。風や雨を遮る事が出来ないので、立ったまま、雨に濡れながらエネルギー補給。後から登って来た人達もみんな一息。
樹林帯を抜けて木道を歩く事30分
雨は降ったりやんだり、強く降ったり・・・
急に木道の両脇が開け・・・
10:40アラスカ庭園到着 薬師沢から2時間10分
本当に雲上の庭園が出現。
手入れが行き届いた素晴らしい庭園そのもの♪
雨のアラスカ庭園・・・(*_*;
ピンクに見えるのはチングルマの穂です。
刈り揃えられた植木のように形が整っています。
こんなにピンクが濃いチングルマも初めて♪
相変わらず雨は本降りですが・・・
ここで写真を撮らない訳にはいきません(^_-)-☆
綺麗には撮れませんでしたが・・・
庭園の雰囲気は伝わったでしょうか?
雲ノ平小屋(ギリシャ庭園の中)到着11:30。この庭園をたっぷり時間をかけて楽しむ…そんな予定で計画をしていたのに・・・この雨なので・・・予定より3時間余りも早い到着でしたが・・
雨でびしょびしょになってしまったので、祖母岳にもよらず一目散に小屋を目指してきました
アラスカ庭園からここギリシャ庭園まで約50分・・・
この自然の造形美・・・
この景色がずーっと続いていました。
ガスにけむる庭園も趣がありました。
チングルマの季節は一面真っ白にそまるのでしょうね。
庭園を取り囲む北アルプスの峰々は・・・残念ながら全く望むことは出来ませんでした。
北アルプスの奥座敷と言われるこの地の雄大な景色は・・・みたいですよね~・・・
小屋に入って受付をし、びしょびしょになった衣類をストーブを囲みながら乾かし、あったかいミルクを飲んで体を温め「ほっ」と一息つきました。
雨に濡れた人たちが小屋に避難していました。しばらく人間ウォッチング
先客の某大学の山小屋研究会のメンバーがほぼ食堂を占領状態。でも本日はテント泊との事?
太郎平からズーっと同じコースだったソロ山行のおじさん、雨に降られ濡れてしまったので、めげてしまい、テント泊をやめて本日は小屋泊に。
他にもテント泊の面々がストーブを囲み濡れた衣類を乾かしていました。
関西から来た2人連の山ガール、テント泊なのにやはり雨でめげて・・テント泊か小屋泊か食事だけ小屋にするか・・・・・えんえんと2人で協議していました。
船橋に住むヨシキのお客様、ソロでテント泊。5日間かけてこの近辺を歩くとの事。優雅ですね~
ファイントレックのフラッドラッシュスキンメッシュのソックスを乾かしていました。
「それどうですか?」「なかなか良いよ」・・好評のようです。
花の図鑑を見て今日見てきたお花を確認したり・・・ここで初めて会った人々が、山の話で盛り上がりました。
雨が止んだのでギリシャ庭園のお散歩に出掛けました。雲ノ平山荘はギリシャ庭園の中に建っています。ヨツバシオガマ・ミヤマリンドウ他の秋の花が咲いていました。
雨の後のチングルマの穂。きれいなピンク色。水滴がついて・・・雨の時にしか見られない光景・・
綺麗ですね。
小高い位置に建つ雲の平小屋。
建て直されたばかりの雲ノ平小屋はピカピカでした。檜の良い香りがしていました。
小屋では水がとても不足しているとの事で、どうしても必要な人にのみ最低限の水の供給をしていました。
今までの天気が信じられない位良い天気になりました。(ほんの30分位でしたが・・・)。
そうなんです。今回は3日目まで、一日1回青空のご褒美があるんです。一日の中でほんの少しだけ青空が顔を出してくれました。
でも・・・青空に湧き出た白い雲に覆われ、山の景色は残念ながら見えない・・(>_<)
右の写真は小屋からのギリシャ庭園の景色です。山が少しだけ見えます(^_^)/~
良い天気になって来たので、お湯を沸かしてお茶をしようと思ったら・・・
すぐ影って来てしまいました。日が陰ると、夏なのですが、さすがアルプス!寒いです。
そうそう・・小屋で濡れた雨具を干した乾燥室は超強力。あっという間に乾き、鉄の部分は暑くてやけどしそうなくらいでした。
雲ノ平小屋の個室は4室ぐらいありました。私達は個室でお願いしたわけではなかったのですが、お部屋は女性4名でした。ドアも付いていて、完全な個室。お天気が良ければ窓からギリシャ庭園越しにアルプスの山々が見える・・・きっと雲ノ平小屋で最高のお部屋!?・・ラッキー(^_-)-☆
檜の匂いと真新しいふかふかの布団が一人1枚・・・最高です!
山小屋らしくない山小屋で・・・本日も快適な眠りにつく事ができました。
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8月15日夜~19日まで、北アルプスの奥座敷と言われる雲ノ平に行ってきました♪
数年前に裏銀座縦走した時に、水晶だけから見えたんです。
遠くだったんだけど目の前にはっきりとみえました・・あんなに標高の高い所になんでとてつもなく広くて水平な世界がひろがっているんだろう???・・
その名は「雲ノ平」・・そこにはいろいろな国の庭園がひろがっているらしい・・・・・
その時思いました・・・「雲ノ平」あの何処までも広がる世界、そして雲上の庭園・・・
いつか行ってみたい******* 今年その夢がとうとう実現しました\(^o^)/
今回の同行者はいつものAちゃんです。
コース:折立(富山県)~太郎平小屋~薬師沢~雲ノ平山荘~三俣蓮華岳~双六岳~鏡平小屋~新穂高温泉3泊4日 富山から入り岐阜を経由して長野に下りました。
Aちゃんとの凸凹コンビの山旅・・・ハプニングの連続でしたが、とても楽しい4日間でした。4日間の出来事、感じた事を旅の思い出としてズラズラと書いてみたいと思います(*^_^*)
東京から15日21:15夜行バスに乗り込みました。
いよいよ雲ノ平山行の始まりです (^_^メ)
富山駅に5時ごろ到着予定。
明日に備えてしっかりと寝て行かなきゃ!
途中1度のトイレ休憩。
日付は16日になっていました。カーテンを閉めしっかりと睡眠モード・・・突然
「もうすぐ富山に到着します。降りられる方は準備をして下さい」とのアナウンス。
時計をみるとまだ3時半。「エぇ~もう到着?」 慌てて靴を履き、降りる準備・・
外はまだ真っ暗
不安になったのでバススタッフに尋ねました・・
「こんなに早く到着しちゃって、休むところは?」
「いや~無いんですよ」と冷たい返事
「えぇぇ~私達どうすればいいの???」
15名ほどが富山でおりましたが・・・・
駅構内もまだシャッターが閉まっているので、路上に座って、仮眠をとる羽目に・・・
いきなりの想定外事件・・・うぅ~ん(~_~;)
5時過ぎ富山地方鉄道のシャッターが開き、駅構内の待合室に。ここで朝食。
待っている人達に目的地を訪ねるとほとんどの人が、立山方面。やっぱり、立山方面の方が人気があるんだね・・
5:40発の地鉄にのりこみました。
有峰口でバスに乗り換え折立へ バス乗客は私達を含めて10名程度・・思ったより少ない
有峰口では朝の日差しが気持ち良かった
バスは7:30折立到着 到着してビックリ!
折立に着くと駐車場は満車。車が溢れていました。
ここは、車で来るところなんですね。
電車で来た私達がマイナー????
ここには折立ロッジがあり、広場・無料休憩所・トイレ・自動販売機等があり、皆ここでそれぞれに準備をし出発して行きます。
富山で3時半にバスから降ろされたご夫婦にも再開。2人は直通のバスで来たとの事でした。60歳前後のご夫婦でしたが、テント泊で薬師岳から室道に向かうとの事でした。支度をしていると別のご夫婦に声をかけられました。太郎平小屋までとの事。「それでは小屋でお会いしましょう」
山で会う方たちは、初めての人でも気楽に声を掛けてくる。良いですね。お互い名前も知らないのに山の話に花が咲いたり、情報交換などして・・・・こういう山での出会いも楽しみの一つですね。
ここから登山が始まります。
登山口とは書いて無くて、「太郎山を経て薬師に至る」
と書いてありました。今日の行程は折立~太郎平小屋
私達も準備を整え7:50出発しました
最初は樹林帯で、いきなりの急登です。
歩き始めると、登山道脇にはお花や実がいっぱい
左から・・・
・ゴゼンタチバナ(樹林帯の中のは、すでに赤い実をつけていました)
・ツルリンドウ
・アカモノの実(登山道沿いにとても多くみられました。お花は白くてかわいいですよ)
・お花の名前が解りません(~_~メ)・・この花も登山道沿いで多く見ました
お花達に励まされながら樹林帯を登っていきました。
高所とはいえザックを背負っての登りは汗びっしょり。今回私は食べ物をいっぱい持ってきました。
いつもの山行よりコースタイムに余裕があるので、今回は山での食生活を豊かに・・と張り切って持ってきたのです・・・あんこ玉、・イモヨウカン・ブドウ・・定番のきゅうり・ミニトマト・・
これだけ持ってくるとやっぱり・重い・ですよね\(◎o◎)/ 早く軽くしなきゃ♪
樹林帯を抜けると視界がぱっと開け青空が広がっていました。ここからは気持ちの良い爽やかな稜線歩き。
ベンチがあり、下山してくる人、これから登る人、それぞれが休憩をとっていました。
私達もエネルギー&水分を補給の為休憩。
平日なのに賑やかです。下山する人達は次々に到着。
この写真はベンチより20分程上部。普段あまり写真を撮らないAちゃんも写真を撮っています。
青い空、白い雲、広い草原状の稜線・・夏山トレッキング満喫\(^o^)/
今朝通ってきた有峰湖が見えてきました♪
その向こうには山々のシルエットが浮かんでいます
手前の黄色く見える草原はキンコウカの群生。
樹林帯とは違う種類のお花達・・・・・
白い可憐なお花・・でも名前が????
丁度下ってきたお姉さんが教えてくれました。
左:イワイチョウ 右:イワショウブです♪
この可憐なお花達は太郎平小屋まで登山道の両脇をズーッと彩っていました。
黄色い花が群生しています。
なんとニッコウキスゲです・・・
この時期にキスゲが見られるなんて・・
期待していなかっただけに・・うれしい!
余談ですが・・・7月に霧ヶ峰にニッコウキスゲを見に行ったら、なんと柵に囲われていたんです。シカ除けなのだそうですが・・・ちょっとガッカリでした。だから今日はラッキーです(^_-)-☆
足元にはかわいいお花。
リンドウ系だとは思うのですが白い色をしているので・・この花の名前も不明
花にみとれて、ふと空を見ると、いつの間にか怪しい雲が湧いていました。
広い稜線歩は植生を守るために、木道だったり、木等で完全に登山道を区切り、それ以外には立ち入らないようになっていました。
地の果てまで続いているような真直ぐに伸びたゆるやかな登山道。ザックを背負った登山者が米粒のように見えますね。
そう、同行のAちゃんも米粒になってしまいました。
追いかけなきゃ・・おいて行かれちゃう
Aちゃんは、足は長いし、若いし、体力あるし、
私とは正反対!おまけに私は好き好んで重いザックを背負ってるし、登山道脇のお花達にいちいち感動して、お花を見つめているし、写真は撮るし・・・
私が一生懸命歩いたって追いつける訳ないですよね。
そう・・Aちゃんは優しいのです。状況に応じてちゃんと待っていてくれるんですよ・・・
この待ち時間を彼女は写真休憩と称しているようですが・・・
この時もこのイワショウブに見惚れて・・・
このイワショウブなんで赤いんだろう????
良く見るとこのイワショウブは花が終わり、種になるところでした。
寄り道ばかりしていたら、前方は黒い雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうになってきました。
ヤバイ!
こんなにゆっくりしている場合じゃ無い。
急がなきゃ
早歩きをして一生懸命頑張っていると・・・
さっきの黒い雲は横切っただけで、また元の青い空にもどりました
もう大丈夫!
今夜の宿泊地、太郎平小屋も見えてきました♪
チングルマの大群生が出てきました。
花はすでに終わり、風車のような穂になっていましたが、濃いピンク色でとっても綺麗。
薬師岳も見えてきました♪
これは写真を撮るっきゃない。
いくら遅くなったって、すぐそこに小屋がある
この天気だって、今だけかもしれない。
このチャンスは見逃せない♪
後で・・・は後悔する事になる!
開き直ってデジカメタイム・・思う存分撮りまくりしよう\(^o^)/
右:雲が切れて姿を現した薬師岳
下:チングルマの群生
下右:夏空をバックに輝くチングルマ
これだけのチングルマの群生は初めてです! すごいですね(^_^)
広~い地平線に立つ太郎平小屋・・
良い雰囲気ですね。
吉野はAちゃんより遅れる事30分。
12:55太郎平小屋到着
登山口で会ったテント泊のご夫婦も先に到着していて、Aちゃんとすっかり意気投合。ご夫婦はランチタイム。ビールを飲んですっかりリラックスしていました
私も仲間に入ってリラックス。
日差しが強く、ああ~夏だ!!!
国立公園の立派な道標が北アルプスの山々を背にしっかりと建っていました。
ゆっくりしたので、小屋に入って荷物を入れてから、外でお湯を沸かしてティタイムにする事にしました。
準備をして小屋から出てくると・・・
何やら雲行きが怪しい・・・お湯を沸かし始めたら雨がポツリ・・あっという間に外に居られない程降ってきました。
屋根のあるテーブルに移動。そこで降る雨を見ながらティタイム。
小屋に到着してくる人達は、びしょびしょ。本当にあっと云う間の出来事でした。
(写真撮っておいて良かった♪ 青空の写真はこの日が最初で最後になったのです)
太郎平小屋はそんなに大きくはないけれど、スタッフは皆気持ち暖かかったです。
部屋は2段になっていて、4人(混んでいる時は8人)づつ区切られているので、個室のような落ち着ける雰囲気でした。トイレも清潔。洗面所のお水も飲める水でした。
今日は朝が早かったので7時半に就寝。初日が終了しました。
to be continue。。。
post by: yoshiki | トラックバック