私は40才から本格的にスキーを始めました。
スキー屋の奥さんがスキー出来なかったの????って思いますよね。
出来なかったんです。スキー屋さんをやるなんて思ってもみませんでしたから・・・
当時ボーゲンがやっとでした。
大会のサポートで行っても「ヤッケ持ち」※も出来ずに、
ゴール下でビデオを撮ったり、暖かいお茶のサービスをする事ぐらいしか
出来ませんでした。
大会に出場する選手の脱いだウエアをゴールまで持っていき、
ゴールする選手にそのウエアを渡すのが、
サポートの大事な役目だったのですが、
私はボーゲンがやっとだったので、折角持ってあげて一生懸命滑っても、
選手がゴールするまでに私がゴールにたどり着かない(トホホですよね)・・
そんなんで、選手がヤッケ持ちの心配をするような、
ヤッケ持ちとしても役にたてないようなスキーのレベルでした。
私もスキーがうまくなりた~い!!!!!!!!!
そう思って、社長に
「年20日スキーをやって、5年で1級を取る!!!」・・・と申し出たのです。
良~く考えてみると、無謀な、出来るはずもない、身の程知らずのお願い&宣言・・・ですよね。
だって私は40才。その上まだボーゲンしか出来ない???
どう考えたって・・ねえ~~無理?無茶苦茶ですよね(T_T)/~~~
何でも思い切って言って見るもので、OKをもらえたのです。
どうせ、つづかないよ・・・きっとすぐ諦めるよ・・・
社長はそう思って返事したんだと思います
私としては、言ってしまったからには何とかしなければ・・・
その頃の私は3番目の子を出産し、増えた体重がそのまま元に戻らず、肥満一歩手前。
運動不足解消・シェイプアップ・ストレス解消・筋力アップを兼ね、
そして更に、スキーの為の体力アップも兼ねて、スポーツジムに通う事にしました。
よ~し 頑張るぞ\(^o^)/
まわりの人には、どうせ1ヶ月位しか続かないだろう・・・と思われていたようでした。
でも、周りの期待を裏切って(笑)ジム通いは続いたのです♪
私はもともと身体を動かすのが大好きで、倉庫整理でもなんでも身体を動かしていれば
ご機嫌!なので、ジム通いはちっとも苦になりませんでした。
その甲斐があって、最初の4年間で、脂肪を7kg.も減らす事が出来、
筋力は2kg.ふえました。結果なんと体脂肪率は10%も落ちたんです。
その時は身体がとっても軽かったですよ♪
身体を楽しく作りながら、スキーの技術習得に頑張ったのですが、
こちらはなかなか思うように出来ません。そう甘くありません(*_*;
あせる気持ちを
「私は40才からスキーを始めているんだから、10代、20代で始める人より、上達が遅くて当たり前。若い人の2倍3倍やらなければ出来るようにはならないんだから・・・」
と自分で自分を慰め、励ましながら頑張ってきました。
少しずつうまく出来るようになったかと思うと、出来た事が出来なくなったり、
部分練習をすると全然出来なかったり、急斜面が怖くなったり、
ちょっとでもバーンが荒れてくると滑れなくなったり・・・
私には無理なんではないかしら・・・何度も何度も落ち込みました・・・
それでもたあこさん始め、まわりの人の励ましに、
また元気を取り戻し、だまされだまされ頑張って来ました。
特に1級受験の時が大変でした。1月でした。
どうしても自分の滑りに自信が持てず、あーでもない、こーでもない・・・
私には出来ない(>_<);;・・・・あせれば焦るほど、何も出来なくなり、
滑れなくなり、検定の当日はほんと最悪でした★(>_<);
泣きたくなりました。当然不合格!です。
このままではスキーが嫌いになってしまうかもしれない。
だからこそ、今年中に1級を取らないと・・・
来年になったら、もう1級に挑戦するパワーがなくなってしまうのではないか・・・
結局、私は私。私以上でも以下でもない。
今の私の実力を全て出し、それでだめならしかたがないじゃない。
もう一度朝鮮してみよう・・・、これで駄目ならあきらめる・・・
そんな気持でいた時、3月でただ1回私の空けることが出来る日曜日がありました。
その日程で検定を実施し、女性一人の宿泊を受け入れてくれる所で、電車でいけるところ・・・
この条件で探してもらったら、岩原スキー場で検定を実施する事がわかりました♪
覚悟?を決めて一人で、岩原に向かいました。
結果はぎりぎりで合格。
今回受験する前に、たあこさん(私のスキーの先生で、八方のインストラクター)が、
「どこでもいいから1級を受験してきなさい。1級をとってからうまくなるから」
そう励ましてくれました。
たあこさんのアドバイスはほんとうでした。
なんか、呪文やら、魔法やらから解き放たれたような開放感があり、
今まで、講習中に言われていた事が、次々に思い出され
余裕を持って滑れるようになったのです。
私が滑れない時から、知っているT氏が、たまたま私の滑りを見て
「1級受けてみれば・・・」と言ってくれました。
「1級合格しました♪」と答えると
「そうだろうね。」と言ってくれました。
あまり褒めることをしないT氏だったので、とっても嬉しかったですね♪
精神的にも、技術的にも最悪だった1月。
そこをなんとか乗り越えて、今、喜びが数倍にもなって・・・
スキーが嫌いにならなくて良かった(^_-)-☆
2につづく。→
by yoshiki | トラックバック (0)