登山教室ピッケル&アイゼンワーク編と言うことで八ヶ岳赤岳鉱泉1泊、硫黄岳に行ってきました。美濃戸口より入山。すでに木々は霧氷に被われ、白く明るい樹林の中小屋を目指します。少しずつ高度が上がっていき、雪をかぶった岩肌の山並みが見えるようになれば小屋まではもう少し。雪も徐々に深くなり、踏み跡を外せば足を深くとられます。小屋に到着。身仕度を整えて雪上訓練に向かいます。明日使うやもしれない技術、体に叩き込まねば!あっという間に時間が過ぎて小屋に戻り、待ちに待った晩御飯湯豆腐とデッカイ豚の角煮を食べて寝床についたのでした。
2日目、暗いうちに起床。明るくなるとともに朝食を済ませ、登山者で賑わう玄関口を一歩出れば快晴!文句無し!!青空にくっきり浮かぶ威厳に満ちた赤岳、阿弥陀岳が目の前に。氷点下10度、それでも顔が笑ってしまいますね。なんだかただ嬉しい!さぁ、出発です。樹林の中高度を上げつつ、時折見られる岩峰が角度を変え視線の高さも変わるものだからいちいち気持ちを高ぶらせてくれます。アイゼンを蹴り込む角度がぐっときつくなり、その時は突然やって来た!森林限界を抜け出した!空が広い!青い!!南八ヶ岳のぐるりと懐の片隅にポツンと立っている。稜線まで登ればこれまた言葉を失いましたね。大パノラマ!しかしここから山頂までが本番のようなもの。吹きっさらしの尾根筋。岩混じりのかたい雪面。とにかく前進の後、山頂に到着!!…いやぁ〜もう言葉はいりません。目が合ったらまいったねと小さく首振って、また周りに目を向けて。雪化粧の日本アルプスの山々に始まって八ヶ岳連山、とにかく遮るものがない!なかなか近寄りがたい冬山に迎え入れられ、ボーっと佇んでこの景観に見とれます。…寒いっ!!風が強くなって来た
。名残惜しいけれど、後5分ともたなそう。僅かばかりの雪山の洗礼。そそくさと眼下につながる元来た道を下山開始です。樹林に入れば暖かく、快適帰路で無事終了となりました!単調な色彩の世界なのにどうして心奪われるのか!?厳しいこともよくあるけれど、やっぱり雪山って素晴らしい!! 皆さん、お疲れさまでした!