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post by: m-bessyo
急に予定が空いてしまった・・・そう言えば槍に誘われていた、でも1泊しか取れない・・・
「そうだ!白馬鑓、鑓温泉に行こう!!」
と言うわけでしまい込んだ雪ものを引っ張り出し、なんとかザックに装備を詰め込んだ。
今日は鑓温泉辺りにテント泊のつもりでのんびりスタート。樹林に入ると暑い!夏だ夏~!もうすでに
6月か暑いわけだ。登山道に雪が出始めると木々が低く寝ている。長物を背負っているので、進みがすこぶる遅い。時々雪渓を撫でてから吹き抜ける風にはホントに癒される。ここのコルさえ乗っ越せば別天地が待っているはず!!
別天地で気を抜いているN
やっとこさコルを抜けた。新緑のマットの上を雲の影が落ちて雪渓から滝が流れ、水芭蕉が咲く中をとにかく進む。ウグイスやらカッコウがせわしく鳴いている・・・なんていい日にここにいるんだ!
鑓の稜線に続く雪渓の中腹に温泉はある。雪渓に取り付いても温泉は近づかない。あとっちょっと!
最高のひととき、とにかく真っ先に温泉。そして晩飯。雲が出始めた・・・そしてまた風呂。起きてはいられず、いつ寝たのかはわからない・・・夜中にうっすらと目が覚め入り口の隙間から覗くと、星空!明日をわくわくしながらまた爆睡。
朝だ!天気よし、ひとまず風呂。
しょっぱなからきつい登り。ここから約3時間ひたすら登るのである。
まるまる装備を背負っての稜線歩きに嫌気がさし、愚痴が多くなり始めたころ、ようやく村営小屋が見えた。見上げれば山頂直下から雪がびっちり付いている。聞けば去年の倍の積雪だそうで、疲れてへろへろで滑れないからアイゼンで下山すると息巻いていた自分はすっかり手の平返し。
下山開始 吸い込まれていくN
後ろ髪を引かれながら白馬尻をめざす。あーホントに最後だ~
ガスが出てきたので休憩を少し取り、小屋を後にする。雪質はコントロールしやすく、快調快調。斜面も高度感はあるものの中級程度で思わず、お互い声が上がる。半ばに差し掛かると落石が目立つようになり、デブリも避けながらも広い斜面を進む。小屋からの時間はゆっくり滑って40分弱。あっと言う間だった。白馬尻からは板を脱ぎ林道を猿倉まで歩くが、振り返れば深い緑と雪渓の積乱雲の白馬。
終わっちまったな~と握手を交わし、今期のスノーライフはホントにホントーに終了です!
post by: bessyo