2013年10月5日(土) 13:00~14:30 YYルーム
登山をしていて心配なのは、
・転んで捻挫や骨折をしたらどうしよう
・突然の雨で、カッパを着る間もなく、体がぶるぶる震える程寒くなって、動けなくなってしまったらどうしよう
・歩いている時に、倒れている人を発見したらどうしよう
・救急用具って、何をどれくらい持っていけばいいの?
今回の登山教室は、
「トラブルに遭わず、無事に下山する為の準備を整えることが一番!」
という考えを元に、講習が始まりました。
スタッフ2年目の小野&桑名が、研修として参加させていただきました。
内容をレポート致します。
ちょっと長いですが、みな様の安全な山行にお役にたてれば幸いです。
尚、2013年10月19日(土)
登山教室実技「セルフレスキュー」上野原/八重岳は、
まだ若干、御席に余裕があります。
山での突然のアクシデントに慌てないよう、
この機会にぜひ、ご参加してみませんか?
ご興味のある方は、お気軽にスタッフもしくは、
お電話でお問い合わせくださいませ(✿ฺ◡ฺ‿ฺ◡ฺ)
【セルフレスキュー】
*山でのセルフレスキューとは
目の前で起こったことに対して、機転を利かせる。
トラブルを起こさないための準備を整える。
☆足がつる
筋肉不足。しこふみ30秒のストレッチを1日2~3セットだけでも効果がある。
☆ねんざ
日頃から、足首・ももを伸ばすストレッチをする。
☆転倒
山では足場が悪く、荷物が重く、歩行距離が長い。
日常の歩幅では疲れてしまう。後ろ足のつま先と、前足のかかとの間が、自分の拳1個分くらいがよい。
ザックのバランスや登山靴の手入れ。
☆疲れて動けない
◇荷物が重い・・・お菓子の持ち過ぎ
山に行くと、どうしても「おいしいものを食べたい」と思ってしまいますよね。
特に女性は♪私もその一人です。そしてみんなにふるまいたい・・・。
でもそれって、自分の負担になってるんです!!
他をどんなに軽量にしても、お菓子を必要以上に持って行ってはなんにもなりません。荷物が重ければ、疲労や足のツリ、転倒など全ての要因になるのです。
次の山行から、実行してみてください。楽しい山登りになるはず!
(staff by 小野)
◇コンディションや天候にあった場所選び
◇朝食をしっかり取る。
働いていると中々難しいが、前日はなるべく睡眠を多くとる。
◇低体温症
面倒がらず、早い段階で、体が冷えきる前に重ね着をする習慣をつける。
「着てみたけど、思ったより寒くなくて暑かった」というカラブリは覚悟する。
暑くて脱ぐのは簡単だが、手がかじかんで体が冷えてくると、着られなくなってしまう。
◇尿は体の熱を奪っているので体を冷やす原因になる。
*倒れている人を発見したとき、山で何ができるのか。
救助者自身の安全確保を図り、冷静になる。水を飲む。
☆状況・事故者の観察― バイタルサイン
声をかけてみる。脈、息、意識の確認。
救助に使える物がないか、周囲をよく観察する。
むやみに動かさず、保温する。背中を暖かくする。ツエルトや、雨具、なければ葉っぱや木の枝などを使用する。
☆救助要請
1人で無理をせず、周囲と協力して、警察や救助隊に連絡。その際、窓口は1本にする。
「いつ」、「どこで」、「どうしたか」を正確に伝える。そのためにも、地図を携帯していることが望ましい。
*救急用具 あると便利な物
☆消毒液、ばんそうこう、薄いゴム手袋(感染防止)、三角布
☆空気ギブス ― 形によっては、ペットボトルや木でも作れる。
☆キネシオテープ - 筋肉を痛めた時以外に、靴底が剥がれた時にも有効。
☆マウスピース - 人工呼吸用、バンダナを当てても可。
☆水を入れたボトル - 沢の水はキレイではないので、傷口洗浄用に、飲み水とは別
に真水を500mlくらいはもっているとよい。お湯をわかしてペットボトルに入れ、湯たんぽ代わりにもなる。
☆ナイフ ― 木を切ってあて木をつくったり、キネシオテープを切る。
☆笛 ― 風が強い日には、声が届かない。また熊対策にもなる。
☆常備薬
☆針と糸 ― 雨具やツエルトが破れた時の応急処置用
*搬送など
☆足の骨折 ― 担ぐ。腰の上に乗っていれば、同じくらいの体重の人なら、背負える。なるべく大勢で交代で。
☆腕の骨折 ― 歩かせる
☆ねんざ ― 足首が動かないように固定。バンダナ、タオル、シャツなど
☆低体温症の度合い
1.歯がカチカチ噛み合わない。手足が震える
2.眠くなる。呂律が回らなくなる。足がもつれる。
3.奇声をあげる。動けない。温かいものをあげても反応しなくなる。
4.寒いのに服を脱いだり、意識の混濁
☆重度の低体温症
むやみに動かさない。血液は末端から冷たくなるから、温かいところに連れていくと、その冷たい血液が体内に回り出し心臓マヒを起こして、命を落とすことがある。時間をかけて保温をする。
*ウエアリングについて
台風一過で、下界が青空でも高い山の上では、冷たく強い風が残っていることが多い。
濡れても保湿性のあるもの。ウールがよい。
レポートby m.kuwana(✿◕ ‿◕ฺ)