ツエルマットでの「マッターホルンに挑戦」は、始まってみたらアッという間の10日間でした・・・・・。
考えてみたら、本格的な登山の経験がほとんど無かった私がマッターホルンに挑戦?! する事自体が、私にとってはあまり現実的でない事でした。
マッターホルン?・・名前は聞いたことがあるヨーロッパの山。
え・・ツエルマットにあるの?・・ツエルマットって良く聞く名前だよね。主人の昔からの憧れの山!?
そこに私が挑戦するの?! でも・・太田さんが誘ってくれるし
少しは登れる可能性あるのかな・・・?
こんな状態で始まった挑戦でした。
歩きにすと倶楽部の太田さんから「マッターホルン行くんだけど、どうですか?」とのお話を聞いたのが2年。 勿論その時は冗談だと聞き流していました。
その私が、ひょっとしたら行けるチャンスがあるかもしれないから、準備だけはしておこう・・と思い始め、アイゼン・ピッケルを使った事が無かった私でしたので、まず、昨年の12月に雪上訓練と幕岩のクライミングのトレーニングに参加しました。
その後はスキーシーズン突入でお店が忙しくなり、トレーニング山行には参加できませんでした。
3月になり、スキーも一段落してきたので、3月の幕岩のクライミングトレーニングに参加。
7月に行くのに、この段階でも行けるのかどうかはっきりしていませんでした。
マッターホルン挑戦について、主人といろいろ話し合った結果、
「今回行かなかったら、一生行く事はないだろう」との事で、一大決心をし、挑戦してみることになりました、
決定後は、3月末/八ヶ岳の赤岳・4月/雲取山・5月/槍ヶ岳・6月/日和田・二子山・7月/富士山、3回の低酸素トレーニング・1泊の低酸素室宿泊とトレーニングに参加してきました。
マッターホルンに挑戦! ・・・は、私にとっての「CHARENGE for MY DREAMS COME TRU」夢の実現に向けてのチャレンジ・・・なのです。
マッターホルンに挑戦しなかったら、アイゼン・ピッケルを持って雪山に行く事はなかったでしょうし、
低酸素室の経験をすることも無かったと思います。 富士山に登る機会もなかったかもしれません。
この半年の間、特に決心をしてからの4ヶ月間にいろいろな事をしてきました。私にとっては初体験の連続でした。でもとっても中身の濃い充実した日々でした。 この短期間での多くの初体験は私にとって大変貴重な体験になりました。
マッターホルンに出かける前には、トレーニング山行でとても多くの体験が出来ただけでも、マッターホルンに挑戦する事にして良かった・・・と思っていました。
でも、実際ツエルマットに来て、マッターホルンに登頂する為のトレーニングやテスト山行に取り組み、ツエルマットの街を見て歩き、街の雰囲気を感じ、ツエルマットを囲む山々の中に身を置き、景色を眺め空気を感じられた事、ヨーロッパアルプスの一部だけでも体験できた事は、これもまた私にとっての”大きな大きな財産”になりました。心からツエルマットに来て良かった♪・・と思いました。
そして、悪天候で予備日を全部使って、最後まで望みをつなぎましたが・・・・・
結局、ご覧の通りの雪のマッターホルンでは、私が挑戦できるような状況ではありませんでした。
3度目の挑戦だった太田さんがおっしゃいました。「これが、山です。私たちは自然には勝てません。」
私にとって、今回は「挑戦」さえする事が出来ませんでしたが、悔しくも残念とも思いませんでした。
それよりも、ツエルマットでの経験がとても感動的でしたから・・・・
今回、マッターホルンに挑戦した事で、とっても楽しく、充実した日々を送る事が出来ましたし、豊かな気持になることができました。
この経験で、実感しました。「どんな事でもいい・・・どんな小さな事でもいい。自分なりの夢を持つ、目標を持つ」事はとってもいい事なんですね。(*^_^*) 在り過ぎても困りますが・・・・
私の「マッターホルン挑戦」を実現するに際しまして、いろいろな方にお世話になり、またご協力頂きました。 トレーニング山行を実施して頂きました歩きにすとクラブの太田さんや富沢さん、一緒に参加したメンバー、夏山最盛期だったにもかかわらず壮行会をして送り出してくれたヨシキのスタッフ、私がいなくなると日々の生活に支障をきたす(?)我が家族、応援・励ましてくれたお友達や花トレ・登山教室の皆さん。田村さん他現地でお世話になった皆さん。
全ての方々にこの場で、心からお礼を申上げたいと思います。本当に有難うございました。(*^_^*)
ツエルマットではマッターホルンに挑戦できなくても残念と感じなかった私の「良く分からない、
なんちゃってマッターホルンに挑戦」でしたが、この報告書の作成が進むにつれて、
もう一度マッターホルンに挑戦したい「本気で楽しくマッターホルンに挑戦」
・・・なんて思い始めている私・・・ (^^♪
夢を持って、目標を持って続けていけば、いつかきっと実現できる・・・そう信じて♪
ありがとうマッターホルン そしてSee YOU Again♪
皆さん!長い間見ていただいて有難うございました (^J^) by ToyokoYoshino