今日はブライトホルン4164mにテスト登山の日。 写真の右側の一番高い山がブライトホルンです。
(20日分の写真集はこちら)
登頂できれば私の最高到達地点記録の更新ができます♪
このテスト山行。地元のガイドはマッターホルン登頂希望者には必ず実施するのだそうです。
6時ロビー集合・出発。
出発が早いので朝食は夕べのうちに受取り、出発前に食べる。
私は始めての事なので、良く分からず、夏山仕様で出かける。
こんちゃんはしっかり着込んでいる。
今から着ていたんでは暑いだろうと思われるくらい着込んでいる。
今日は乗り物を3回乗り継いで3883mのクラインマッターホルンまで一気に上がる。
まだ早いのにゴンドラは結構混んでいる。
スキーを持った人達が大勢いる。
フランス・スイス・スロベニア他のスキーのナショナルチームのメンバーが夏合宿の為に来ていたのです。
山の格好をしているのは私達のグループだけ。
乗り換える毎にだんだん寒くなってくる。
ゴンドラの中で、慌てて着込む。
こんちゃんは慣れているので、最初から着てきたのだ。
私は防寒着を着て、雨具を着て、ニットの帽子に変えて、
手袋を出して、大慌て(>_<)。
なんと、靴の紐もきちんと締めてありません。
ゴンドラを降りて、トイレに行って、靴紐を締めて、サングラスをだして、ストックを準備して・・・・・
結局準備が遅くなり他の人を待たせてしまいました。
ブライトホルンに登る為の装備:
ウエア/一番下にメリノウールジップ長袖・ハスキーフリース長袖・フリースベスト・雨具上下・ニットグローブ・ニット帽子・サングラス・ハーネス・トレッキングポール
(ヘルメット・アイゼン・ピッケルは使用せず)
岩をくり貫いて作ったトンネルを出ると暖かい小屋がありました。
今日のメンバーはガイド2名、田村さんとパートナー、私達4名。合計8名のパーティです。
外は風がすごい音をたてて吹き荒れています。
こんな天気で実施するのだろうか??
そんな不安な気持でいる私にはかまわず、
どんどん準備を進めます。
パートナーを決めて、ザイルで結びます。
私とこんちゃんと組んで、
ガイドはブルーノ
(写真一番上今回のガイド2人)。
3883mから4164m 標高差281m
当初ルートはハーフトラバースの予定だったのですが、悪天候の為、ノーマルルートに変更になりました。
ザイルを結んで外に出る。いよいよ出発。
外に出るとガスで視界はほとんど無し。
風は強風。雪は春のザラメ雪状態なので、アイゼンは付けず、ピッケルではなく、ストックで歩き始めました。
どこに登るのが目標が全く見えず、進んでいく方向もわからない状態で歩き始めました。
最初は平らでしたが、だんだん傾斜がきつくなり、
左側が切れていて右は雪が積もっていて歩ける幅が狭くなってきました。
傾斜がきつくなってきたので、キックステップですすむようになりました。
そうなると、私は足が短いので、ガイドの歩幅だとかなり足を持ち上げないとステップが合いません。
筋力が消耗します。
また自分でステップを切ってもかなり体力が必要になってきます、
このままだと、バテルかも・・・・
思い切ってガイドに、歩幅を狭くして歩いてもらえるようお願いをしました。
歩幅を狭くしてもらうとずっと楽になりました。
ここで5分の休憩。
水分を補給したり、行動食を補給したり。立ったまま、ザックを背負ったままの休憩です。
あとどのくらい登ったら楽になるのか、頂上に出るのか、
相変わらず全く分からないままに出発。
傾斜は更に急になり、風も更に強くなってきました。
耐風姿勢をとらないと、飛ばされるのではないかと思われる位です。
それでも前進あるのみ。
標高差から考えるともう少しで頂上のはずなんだけどな・・・
等と考えながら進んでいくと、急に平らになりました。
これで少し息がつける・・・と思ったら、
「頂上に到着。おめでとう!」の声。
え?あそう??頂上?・・・ホント!ワー頂上だ。
ヤッター(*^_^*)
皆で握手しまくり。
でもとっても寒い。手が凍える・・・
相変わらず、ガスで何も見えない。
「気をつけて下さいね。両方共かなりの傾斜で落ちていますから・・」
良く見ると、頂上は幅2m位しかありませんでした。
4164mここでも高度障害は感じられず、高度順応はOK!
これで又私の最高到達地点の記録が伸びました。(^J^)
ブログに載せるので携帯電話で写真を撮ろうとしましたが、寒さで機械が動いてくれません。
あきらめて、デジカメで記念写真を撮り、
下り始めました。
下り始めると、登ってくる人達が結構多くなってきました。
視界も少し良くなり、部分的に地形が分かるようになりました。
下りは休憩無しに一気にクラインマッターホルンまで戻りました。戻る頃には青空が見えていました。
戻ってきてから、「氷河の宮殿」と言う氷河をくり貫いて作った宮殿を見学に行きました。
中は氷の世界で、全て氷で造られていました。氷の芸術ですね。
大仏様・バーのカウンター・氷中花・マッターホルンetc.etc
この地域の氷河も年々後退しているそうです。
ゴンドラを2つ降りたフーリーでランチタイム。
ここツエルマットは夏の登山より、冬のスキーの方がシーズンで賑わうのだそうです。
スキーシーズンだと予約をしなければ食事できないレストランでランチタイム。
ツエルマットでは何か注文すると、必ずパンがついてきます。
今日の私のランチはポトフにしました。
今日は悪天候でクライミングが出来なかったので、明日クライミングをしたらどうだろう・・・
明日はオフの日だったのですが、オプションで
クライミングのトレーニングをする事になりました。