行ってきました。SA登山教室秋編
“危険個所の通過“
行程9:30~18:00朝からヘッドランプをつけての行動までなんと行動時間8時間半。充実の1日でした。
今日の行程:
新松田駅⇒寄大橋⇒登山道入口⇒雨山峠⇒鍋割峠⇒鍋割山⇒後沢乗越⇒二股⇒渋沢駅
ほぼ無風快晴。歩き出すと1枚でも暑い位のお天気の中、今日の課題“危険個所の通過”の講習が始まりました。
寄(やどろぎ)大橋までタクシーで行き、ストレッチ・自己紹介後出発。
登山道入口はかわらになっていて、いきなり、どこが道だか分からない。そこで、「このような場合はどのように登山道を探すか」の講習から始まりました。
今回の登山道は沢に沿って、登っていくので、沢を何度もわたらなければなりません。沢の安全な渡り方も学びました。
今回の講習は「危険個所の通過」でしたが、いきなり沢で石の上の歩き。この後も石あり、定員2名の良く揺れる木のハシゴあり、鉄階段あり、クサリ場あり・・・と次から次と、とっても変化に富んだ登山道が続いていました。
ここは今日は水のない沢。
この沢の入口には「危険!これより雨山峠まで沢の中を通る登山道です。荒天時には特に注意して下さい」と言う看板が立っていました。
この沢は結構急勾配で、水が流れていたら登るのは難しいだろう!?・・・と思われる場所でした。
今回の講習内容「危険個所の通過」を学にはうってつけの場所 (!?)と感じたのは私だけでだったでしょうか?
何箇所かの危険個所を通過後、やっと到着しました!雨山峠。
太田先生の「富士山が見えますよ」の声で後を振り返ると、ご覧のような見事が富士山が見えました。雲ひとつ無い雪の富士山。疲れも吹っ飛びました。
ここで、読図を忘れた人の為に「読図講習会」これから向かう鍋割山の場所・方角等を現場で講習をしてくれました。
「忘れたら何回でもやりますよ!」物忘れが激しい私達にはなんと優しいお言葉!頑張るぞー!
でも危険個所はこれでは終わりませんでした。地図上でもここからまだ「危険」マークがあるのです。
雨山峠で休憩後、鍋割峠に向けて出発。
いきなり急勾配。私の地図読みが未熟で、雨山峠から鍋割峠まで距離は短いのに所要時間は1時間。結構大変なのかな・・・
とは思っていましたが、こんなに急だとは思いませんでした。
でも今回のSA登山教室参加者の皆さんはとっても元気で、ここでも楽しいお話をしながら登っていきました。
これから始まる今回最大の難所を前に、机上講習のお浚い。ビレイの取りかた・架け替えかたの練習。真剣な顔・かお・顔・・・
空はぬけるような青空。黄葉の見事さ・・・景色は申し分ないのですが、見ている余裕などありません。巾50cm位の登山道の両脇がほぼ垂直に近い状態で切れている場所を通過すると、出てきました!
写真の通りのクサリ場。見上げると首が痛くなるくらいの斜度です。
落石をおこさないように、落石にあたらないように、そして、カラビナ2個でクサリにビレイをとり、掛け替えをしながら登って行きました。
こんな場合1つの事を注意するのも大変なのに3つの事に注意をしながらやらねばなりません。その上カラビナの扱いもあまりなれていないので、必死です。
でも大丈夫!太田先生の指導のもと、全員無事に登りきりました。拍手!!
難関だったクサリ場を越え、鍋割峠に到着。
ここから鍋割山まであと一息。でもここからがまたきついのぼり。一難こえて、また一難。何時になったら頂上!? 頂上到着15:10。なんと登り始めて5時間以上が経過していました。
鍋割山の頂上からはかすみがかかった富士山が、墨絵のような姿でそびえていました。雨山峠の富士山とも違い、また格別の富士山でした。
全員が到着し、鍋割山荘名物鍋焼きうとんの旗と一緒に「ハイチーズ!・・」と記念撮影。みんな充実感いっぱいの良い顔をしていますね。
最高の笑顔です。
講習をしながらの登りは大変時間がかかりましたが、下りは一般道で、約2時間。
途中写真のように夕日がとっても綺麗に見えました。
そういえば、山の途中で日が落ちるのは今まで見たことがありませんでした。落ちる瞬間空が赤くなり、とっても印象的でした。
11月の山は日が落ちるのが早く樹林帯に入ると、もう真っ暗。ヘッドランプをつけての下山になりました。ほぼ予定通りに下山口に到着。
今日1日長かったような短かったような・・・
でもとっても沢山の事を勉強し、経験できたような気がします。参加者の皆さんは如何だったでしょうか?私はあまり皆さんのお役にたてる事はありませんでしたが、皆、無事で下山できた事、何よりだったと思います。
太田先生、サブリーダーとして特別参加して下さった佐々木さん有難うございました。参加者の皆様も有難うございました。お疲れ様でした。
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